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2007/10/24 (Wed) 高野山・その2

前回、「風林火山」のベースを流れる物語と、高野山での出来事を、現実を遮断した場所で描いた事はとっても興味深かったけど、その見せ方がヒドかった  って話だったよね。 今日はなんだっけ? そうそう!いつもはネタバレ厳禁で観てるですが、今回は「ステラ」で予習してて良かった!ホントに良かった! あれ読んでなかったら、「なんだこりゃ?」と不平不満と謎だらけで終わってたと思います。

「ステラ」には内野氏とGackt氏の対談が載ってたんですが、高野山に逃れた勘助と景虎の心境と、刀を交える事になった訳、清胤に喝を入れられた時の子供みたいな二人について、何を学んでどうして己を取り戻したのか、そして、殺陣の撮影の時に内野氏が仕掛けた先輩らしいいたずら?(結果素晴らしい画が撮れたそうです)、その時のGackt氏がどんなにびっくりしたかとか、このドラマで共演する事になってからの二人の交友の流れとか。それは充実してました。 



一番印象的だった言葉だけ略して書くと、景虎は高野山に出奔して来た時点で、確固たる強い者であると信じていた自分が、ダイヤではなく、ガラスだったと。 そのガラスが割れた状態の景虎は 「今の自分に触れる者は全て斬る!」な心境だったそうです。 相手が勘助だろうが、誰だろうが同じ事になったんですね。 

内野氏は、殺陣は何度もリハをやると迫力の無いものになる事を諸先輩方から教わったそうで、急に予定外の方向から斬りかかり、狙い通り相当いい画が撮れたようです。内野氏一人で悦に入ってたんですって。 そしてその画は編集によってかなり変わってしまったんでしょう。ぐぁ~~ん! 

これだけだと解り難いとは思いますが、彼らの意図した事を理解して高野山を観ると、全く違う思いで観られると思います。 あぁ~ああな思いで…いやそれもあるけど、彼らのこの役に賭ける純粋な意欲だけはスルーするには勿体無いと思ってしまうのです。

あの殺陣もカメラはともかく、面白いです。本格的な○○流みたいな殺陣ではなく、エンターティメント時代劇的でもなく、感情をむき出しにしてメチャクチャに斬りかかる景虎は、彼の精神状態を考えると当然の事で、より迫力を増したと思います。 元々寺で過ごしていた景虎が、剣の達人であったという話も聞いた事がないし。  勘助は最初こそ誤解を解こうとしますが、途中で彼もキレますね(笑) 軍師は基礎がしっかりした剣の腕を見せなければなりません。 その点二人の刀の使い方は、その役に入り切って居ないと出ないものだったと思います。 しかもその表情や眼光までもがリアルで、景虎の狂気を孕む眼と、勘助が途中から全く別人のような目付きになり、顔つきまで変わる。あの演技は素晴らしい! 彼らの意図するところが充分に出ています。  製作側が「魅せる事」が出来なかったのは惜しすぎる!

内野氏の殺陣に関しては知識が無いのですが、以前、千葉氏の指導があったと聞いているので、正統派と言うよりも、ドラマチックに魅せるのか?と思えば、いかにも勘助らしい、無骨さと力強さが滲み出る動きと刀捌きで、これ又見応え充分!何より下半身が安定していて、いかにも修羅場を潜って来た感がイイ! Gackt氏の場合、新人の初めての殺陣のシーンで、はい!一生懸命リハーサル通りにやりました感が全く無く、自己流もいいとこだったのが返って景虎らしさを醸し出していたと思います。 彼は普段両手が利くので、お箸を使うシーンは右手で持っていますが、戦闘モードは左利きが基本のようで(ビリヤードなんかもサウスポーです) 越後からのお迎えが来た時に勘助が隠れている木に刀を投げ刺しますが、あれも左手で投げてますよね。 二人が向き合った時に左に構えると構図が美しくなくなります。 ので、右利きの人の様に、左から右手で刀を抜き、右に構える。 そしていざ斬りかかる時は左に構えなおして振り下ろしています。 この妙な動きが何故か綺麗に見えるんですよね。 意図があるように見えるのです。 二人の計算なのか?自由にやった結果なのか判断出来ませんが、左上段から普通は斜めに右下へ、勘助の見えない方の目の足元へ刀は降りるハズです。 が、ここぞという時に景虎は左上段からまっすぐ勘助の目の前に斬って出ています。 勘助はもちろん、景虎にも殺意は無く、 Gacktが「自分達の抱えるものを吐き出す為の戦い。それが戦国時代だと刀になっただけ」と話していた事と関係があるんじゃないかと思ってしまいます。 でも結果、それが返って自然で、急な展開故の迫力に繋がったと思います。 編集でカットされた場面が観たい!全部観たいよ~~~(叫)

そして佐藤慶氏。大好き! (佐藤氏、緒形氏、伊武氏と来た日にゃ私踊り出します♪) 復帰第一作目が「風林火山」とは嬉しい限りっ! 最初の登場シーン、勘助が大きいせいか、小さくなってしまわれて物悲しさを感じたのは一瞬だけで、その小さく老いた風情があの!現在の永平寺78代目住職、宮崎奕保禅師 (ちなみに104歳だったか105歳だったか?)を彷彿とさせる有り難さ。 格式、風格、品格等など高貴な形容詞を並べまくりたい気分です。 あの二人を只の子供にしてしまうには、あの格が無いと無理です。 素晴らしいキャスティングありがとうNHK! 佐藤氏は声が出るか?通る響く声が出るか心配だったそうですが、現場を思う存分楽しんで、やはり現場が一番と思われたそうなのでよかった♪ 

曼荼羅を囲むように、清胤の話に聴き入る二人は子供の様に好奇心に満ちていて、覗き込む程に見入り、自らの信じる神を説明された時の眼は喜びに輝き、あのシーンであの佐藤清胤に「天と地」と言う言葉を使わせたのもツボ。 静かでゆっくり流れたあのシーンには全く文句はありません。 いちいち二人の反応が違うのも楽しく、とても軍師と軍神ではありませんでした。

食事のシーンも、あの広いと思われる部屋の隅で、妙な間を空けて座る二人が滑稽で、面白かったんですが、ここで重要な台詞がカットされていたのは意味が解りませんでした。これも「ステラ」情報からだったんですが、「ここで殺してしまったら出家した事にはならない。」「そーなのだ。だから困っておる」笑いで終わり、次の瞬間現実に戻った二人。 これも一つのシーンとしては良かったんですが、あそこだけだと、お互い出奔までした心の闇を何をどーしてどーなって断ち切ったのか、今一つ解らないままで終わってしまっています。 一番大切なこの心の変化と、清胤に叱られた、未だ実は子供だった二人がどうやって次のステップへ成長したか?! お二人もそこを見せたかったらしいので、ほんと~~に残念です。 無念じゃ~!が2週に渡って続いております。 まあ雪斎の扱いがあれだったから、予想は出来たんだけどね。酷すぎますわ。 

でも、終わった事は仕方が無いので、せめて役者さんの心意気と意図だけは解ってよかったと思ったし、それを大切にしようと心底思ったのでした。 なかなかあそこまで一つの作品に心酔する事は出来ないと思います。

公式サイトのトピックに晴信ちゃんのインタが載っていましたが、私が彼に共感出来ないと言うか、何を意図してるのかさっぱり解らない理由が解けました。 彼はまず戦国は余り興味が無く江戸が好き。そして、この作品では戦国時代を現代に持って来て演じているようですね。 先のお二人もそうですが、千葉氏を始め、ベテラン勢が皆さん自己を戦国まで持って行き、そこでその人になりきって、その結果「演じ切った」とまで言われた方が存在するのに、いくら格式ある世界から俗世間へ来られたからと言って、最初からその解釈の違いはどーなんだろ?とも思っちゃいました。 取り組み方は自由なので、それに文句はありませんが、打ち合わせと言うか、その基本的な部分が話し合われないまま、新しいフィールドの人材にそのままドッカン!と役を任せてもいいものか?と製作者側の考え方の方をどんなもんよ??と思ってしまいます。 なので、今後も「いつか晴信ちゃんが好きになる日が来るわ!」は無いと確信致しました。 
計画性の無い部分がどんどん浮き彫りになる今日この頃、増えた1回が始末に困るシロモノにならなきゃいいけど…。 あー勿体無い事だらけっ。

高野山・その2まで書いたけど、未だ越後と武田の事書いてなかった。その3まで行きそうだな~(迷惑ですまんの~)

23:13 |風 林 火 山 | trackback(0) | comment(0) | 【PAGE TOP】↑


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